音楽

「あがさ節」- 古典音楽

あがさ節:工工四

 

 

歌詞

 

深山蜘蛛だいんすみやまくぶでんすぃ かせかけておきゑりかしかきてぃうちぇゐ

わをいなごになとてわをぃなぐなとぅてぃ 油断しやべめゆだんしゃびみ

 

奥山にいる蜘蛛でさえ、糸を掛けているのに(懸命に巣をかけている)、

私は女として(機織作業の)気を抜くことはできましょうか。

だいんすでんすぃ

~でさえ。

かせかけかしかき

つむいだ糸を枠に巻き取る作業。

あがさ

”よく働く人”を意味する「あがちゃー」に由来している。

 

蜘蛛の巣

蜘蛛の巣

 

曲目解説

「あがさ節」は懸命に巣をかける蜘蛛の姿に、繰り返しおこなわれる機織はたおりの作業を映し重ねてまれた歌曲です。

かつて沖縄の女性は植物から糸を紡いで着物に仕立てるまでの全工程を手仕事でおこないました。

上等な着物になると1600本(廿読はてん)もの糸を使用して織られ、膨大な作業に自身の心を鼓舞こぶしている様子が描かれています。

 

補足

 

ちらし

「あがさ節」は大昔節うふんかしぶし(※1)の「昔蝶節んかしはびるぶし」のちらし(※2)として演奏されます。

 

大昔節うふんかしぶし(※1)の分類

古典音楽の中でも古くから存在し、演奏時間、演奏技術ともに大曲である楽曲を大節うふぶしと呼び、創作された年代や曲想により、昔節んかしぶし大昔節うふんかしぶし中昔節なかんかしぶしに分類されます。

作田節ちくてんぶし」、「ぢやんな節ぢゃんなぶし」、「首里節しゅいぶし」、「しよどん節しゅどぅんぶし」、「暁節あかつぃちぶし」の五曲を総称して、昔節んかしぶしまたは前の五節めえぬいつぃふしと呼んでいます。

また、「茶屋節ちゃやぶし」、「昔蝶節んかしはびるぶし」、「長ぢやんな節ながぢゃんなぶし」、「仲節なかぶし」、「十七八節じゅうしちはちぶし」の五曲を総称して、大昔節うふんかしぶしまたは後の五節あとぅぬいつぃふしと呼びます。

 

ちらし(※2)

つないで演奏する終結部の楽曲。

楽曲の熱を徐々に散らしながらおさまりをもたせる構成をとります。

御供ともいいます。

 


 

参考文献(沖縄の本)のイメージ画像
参考文献一覧

書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において、参考させて頂いたすべての文献をご紹介します。     1.『定本 琉球国由来記』 著者:外間 ...

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ニライカナイから遊びにやってきた豆電球ほどの妖怪です。

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