音楽

「特牛(こてい)節」- 古典音楽

特牛(こてい)節くてぃぶし:工工四

 

特牛(こてい)節の工工四

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歌詞

 

常盤なる松のとぅちわなるまつぃぬ 変わる事無さめかわるくとぅねさみ

何時も春来りばいつぃんはるくりば 色ど勝るいるどぅまさる

 

四季を通して緑に生い茂る松は、永遠に変わることはありません。

いつものように春が訪れれば、さらに緑色が増すばかりです。

特牛

強く大きな雄牛おうしのこと。昔は、将来性のある若者を牛にたとえて呼んでいたようです。

常盤

春夏秋冬、一年を通して緑色の常緑樹じょうりょくじゅのこと。

 

青空の下の琉球松

常緑樹 - 琉球松(県の木)

 

楽曲の解説

特牛(こてい)節くてぃぶし」は荘重で品格のある曲想で、宮廷の祝賀行事の座開ざびらきに琉球国王の御前で演奏されていました。

かぎやで風節」、「恩納節うんなぶし」、「中城はんた前節なかぐすぃくはんためーぶし」、「長伊平屋節ながいひゃぶし」の五曲を総称して”御前風五節ぐじんふういちぶし”と称します。

現在まで継承されている本歌は北谷王子朝騎が創作した琉歌です。

教育文化に力を入れた尚敬王の時代において18年間に渡り摂政せっしょう(※1)を務め、また自身も歌人として作品を残してきました。

元となる原歌(作者不明)は伊江島発祥で、"おほにしの特牛やうふにしぬくてぃや"~ではじまる琉歌の「特牛くてぃ」の単語を節名にしています。

 

摂政せっしょう(※1)

国王となる者が幼少であったり、病気や事故などで政治を執り行うことが実質不可能な場合に代わって政治の指揮を執り行う職。

 

特牛(こてい)節の原歌

おほにしの特牛やうふにしぬくてぃや なざちやらど好きゆるなざちゃらどぅすぃちゅる

わすた若者やわすぃたわかむぬや 花ど好きゆるはなどぅすぃちゅる

 

おほにしの特牛はなざらちゃら(葉)が好きであるけれども、

われわれ若者は花が好きだ。

おほにし(大西)

現在の読谷村の古称。

古い地図で確認すると残波岬周辺は大西峠と記されています。

 

特牛節の歌碑1

特牛節の歌碑 - 提供:歌碑を訪ねて西東

特牛節の歌碑2

特牛節の歌碑 - 提供:歌碑を訪ねて西東

 

補足

 

舞踊曲として

特牛(こてい)節くてぃぶし」は人生の幸先を祈る古典舞踊「若衆特牛節わかしゅうくてぃぶし」の舞踊曲として演奏されます。

 

若衆特牛節のアイキャッチ画像
「若衆特牛節(こてい節)」 - 古典舞踊/若衆踊り

特牛節くてぃぶし:歌詞   常盤なる松のとぅちわなるまつぃぬ 変わる事無さめかわるくとぅねさみ 何時も春来りばいつぃんはるくりば 色ど勝るいるどぅまさる   訳 四季を通して緑に生 ...

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参考文献(沖縄の本)のイメージ画像
参考文献一覧

書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において、参考にした全ての文献をご紹介します。     1.『定本 琉球国由来記』 著者:外間 守善、波 ...

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マブイ

ニライカナイから遊びにやってきた豆粒ほどの妖怪です。

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