音楽

「辺野喜節」- 古典音楽

2021年9月20日

辺野喜節びぬちぶし:工工四

 

辺野喜節の工工四

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歌詞

 

伊集の木の花やいんじゅぬきぬはなや あんきよらさ咲きよりあんちゅらささちゅゐ

わぬも伊集やとてわぬんいんじゅやとぅてぃ 真白咲かなましらさかな

 

伊集の木の花はあんなに美しく咲いている。

わたしも伊集の花のように真白い花を咲かせたい。

伊集いじゅ

ツバキ科ヒメツバキ属の常緑高木(10メートル以上に成長)。

木の枝一面に愛嬌のある白い花をつける。

 

伊集の花

伊集の木の花

 

楽曲の解説

辺野喜節びぬちぶし」は節名のとおり国頭郡国頭村辺野喜くにがみぐんくにがみそんべのきが発祥で、国道58号線沿いの辺野喜橋に歌碑が建てられています。

山原やんばる(※1)の地に育つ伊集いじゅの木は成長すると10メートル以上にもなり、木の枝一面に咲く白い花は緑豊かな大自然の中で一際ひときわえ、その愛嬌ある清らかな姿をみこんだ歌曲になります。

本曲は古典音楽「伊集之木節いじゅぬきぶし」が原歌(元の歌)となり歌詞は同じ内容でうたわれていますが、「伊集之木節いじゅぬきぶし」の上句”あがきよらさ咲きよりあがちゅらささちゅゐ”の”あが”を本曲では首里の言葉”あん”に替えて”あんきよらさ咲きよりあんちゅらささちゅゐ”と歌い直しています。

辺野喜節びぬちぶし」は曲想や演奏時間による組み合わせが良いこともあり、今日こんにちでは祝いの席で演奏される御前風五節ぐじんふういちぶしの一曲「長伊平屋節ながいひゃぶし」のかわりに演奏されるようになりました。

 

山原やんばる(※1)

沖縄県北部の地域一帯。

山や森など緑豊かな自然環境が残されており、山原地域固有の植物や動物が生息している。

 

辺野喜節の歌碑

辺野喜節の歌碑 - 提供:歌碑を訪ねて西東

 

補足

 

舞踊曲として

辺野喜節びぬちぶし」は歌詞を替え、太平たいへいの世や末々すえずえの希望を願う古典舞踊「若衆麾わかしゅぜい」の舞踊曲として演奏されます。

 

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