音楽

「垣花節」- 古典音楽

垣花節かちぬはなぶし:工工四

 

垣花節の工工四

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歌詞

 

常盤なる松のとぅちわなるまつぃぬ 変わる事無さめかわるくとぅねさみ

何時も春来りばいつぃんはるくりば 色ど勝るいるどぅまさる

 

四季を通して緑に生い茂る松は、永遠に変わることはありません。

いつものように春が訪れれば、さらに緑色が増すばかりです。

常盤

春夏秋冬、一年を通して緑色の常緑樹じょうりょくじゅのこと。

 

常緑樹の琉球松

常緑樹 - 琉球松(県の木)

 

楽曲の解説

垣花節かちぬはなぶし」は南城市玉城垣花なんじょうしたまぐすくかきのはな那覇市垣花町なはしかきのはなちょうではない)が発祥とし、その地名をとって節名としています。

本歌は「特牛(こてい)節くてぃぶし」と同じ歌詞でうたわれており、本曲を含め「伊江節いゐぶし」、「世栄節ゆざかゐぶし」、「揚沈仁屋久節」の本歌四曲を世栄一鎖ゆざけーちゅくさいと称し、座歌として歌う慣わしがあります。

『標音評釈琉歌全集』には4曲の琉歌がおさめられており、「恋人を案じたり、永遠の縁結びを祈ったりした歌」と記述されています。

また、それぞれの琉歌の語句をとって「円覚寺節ゐんかくじぶし」、「早謝武名節はいじゃんなぶし」とも呼ばれています。

 

円覚寺節

円覚寺御門のゐんかくじんじゅぬ 鬼仏がなしうにぶとぅきがなし

我無蔵よこしゆすやわんぞゆくしゅすぃや (目張り口張り) おどちたばうれうどぅちたぼり

 

円覚寺(※1)の御門の両脇にいかめしい恰好かっこうして立っている仏様、

私の恋人を横取りしようとする輩は、目や口を大きく開いておどしてやってください。

鬼仏がなし

鬼のようにいかめしい恰好かっこうをしている仏様。仁王像におうぞう

よこしやすや

誘惑する。横取りする。

 

円覚寺えんかくじ

1494年、那覇市首里当蔵町なはししゅりとうのくらちょうに建立された琉球建築のお寺です。

当時、国王であった尚真王しょうしんおうが亡き父の尚円王しょうえんおうまつるために建立こんりゅうされた菩提寺ぼだいじで、旧国宝に指定されていましたが戦争によって放生橋ほうじょうばしを残し焼失しました。

 

円覚寺

円覚寺 - 那覇市歴史博物館提供

 

補足

 

円覚寺の景観

首里当蔵町しゅりとうのくら円覚寺えんかくじ周辺は景観がよく、恋人同士の散歩道に適していたようです。

円覚寺総門えんかくじそうもんの左右には口を開いた阿形像あぎょうぞうと口を結んだ吽形像うんぎょうぞう一対いっつい仁王像におうぞうが立てられており、そのいかめしい姿に恋煩こいわずらいを映し重ねて「円覚寺節ゐんかくじぶし」がつくられたのでしょうか。

 


 

参考文献(沖縄の本)のイメージ画像
参考文献一覧

書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において、参考にした全ての文献をご紹介します。     1.『定本 琉球国由来記』 著者:外間 守善、波 ...

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マブイ

ニライカナイから遊びにやってきた豆粒ほどの妖怪です。

好きな食べ物:苔
好きな飲み物:葉先のしずく

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