古典音楽

「地菅攪」- 古典音楽

工工四

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歌詞

 

※楽器のみで演奏される器楽曲きがくきょく

 

解説

地菅ぢすぃががち」は琉球筝りゅうきゅうそうで演奏される歌唱を伴わない器楽曲きがくきょくです。

もとは日本本土で演奏されていた筝曲そうきょくが伝わったもので、「すぃががち」の語源は「和琴わごん」の演奏法である「菅掻すががき」(※1)に由来しているとわれています。

また、一説によると曲名にある「」は上方かみがた(近畿地方)で作られた地産のものを総称しており、当時は「江戸」から伝来してきた楽曲に対して用いられるようになったそうです。

 

菅掻すががき」(※1)

全ての弦を一度に掻き鳴らし、最後は一本の弦の余韻を残すように弾く演奏法。

 

筝

 

補足

 

琉球筝りゅうきゅうそう

琉球筝りゅうきゅうそうは18世紀の初頭に日本本土より伝来したことが始まりとされ、琉球音楽の伴奏楽器として定着してきた歴史があります。

菅撹すぃががち」(段物)や「手事てぃぐとぅ」などの歌唱の伴わない器楽曲きがくきょくの他に、「船頭節せんどうぶし」、「対馬節つしまぶし」、「源氏節げんじぶし」(歌物)と呼ばれる声楽曲が現在まで継承されています。

 

段物だんもの

琉球筝りゅうきゅうそうにおける段物だんものは現在まで七曲が伝承されています。

 


 

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