工工四

【工工四について】
歌詞
与那の高ひらや 汗はてど登る
無蔵に思なせば 車とうばる
訳
与那の急な坂道は汗を流して登るものだが、
愛しい人のことを思うと平坦に感じる。
与那
- 国頭郡国頭村与那
- 沖縄本島北部の緑豊かなやんばるの森に囲まれている集落。
ひら
- 坂
無蔵
- 男性が思いを寄せる女性に対して使う言葉。女性が思いを寄せる男性に対して使うときは「里」と呼ぶ。
車とう原
- 平坦なところ
- 荷馬車が通れる平坦な場所
解説
「与那節」は、汗を流すほど難儀な坂道であるが、愛しい人に会えることを思えば、まるで平坦な道に感じるものであるという心の持ちようを詠み込んだ歌曲です。
国頭村の与那集落は、周りを海や山に囲まれていて、当時、交通の難所とされていました。
与那の高坂は国頭村の与那集落と伊地集落を結ぶ峠道のことで、道路が整備されるまでは村人の生活道路として利用されていました。
現在は、新与那トンネルの北側入口の近くに、「与那のタカヒラ」という看板を目印にした旧道が残っています。
補足
歌碑
現在、「与那節」の歌碑は二つ建てられています。
一つは国頭村与那集落の入口にあり、もう一つは国道58号の与那トンネル北側に建てられています。
また、最古の琉歌集である『琉歌百控』(※1)には「与那節」が収められており、国頭間切与那村(現・国頭郡国頭村与那)の出自が記されています。
『琉歌百控』(※1)
上編「乾柔節流」、中編「独節流」、下編「覧節流」の三部(全601首)からなり、1795年~1802年にかけて編纂された最も古い琉歌集です。
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参考文献一覧
書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において参考にさせて頂いた全ての文献をご紹介します。 尚、引用した文章、一部特有の歴史的見解に関しては各解説ページの文末に該 ...
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