工工四
歌詞
屋慶名こはでさや 枝持きよらさの
屋慶名みやらべの 身持きよらさの
訳
屋慶名のクワディサーは枝ぶりが良く美しい
屋慶名の娘は振る舞いが良く美しい。
屋慶名
- 現在のうるま市与那城屋慶名の地名
こはでさ
- モモタマナ(コバテイシ) = シクンシ科に属する樹木。別名クワディーサーと呼ばれている。15m以上に育つ高木で白い花と約3~6cmほどの実をつける。
きよらさ
- 清らかで美しい
みやらべ
- 乙女
- 娘
解説
屋慶名の名木として名高いクワディサーの枝ぶりと、村で育った娘の佇まいを賛美して詠まれた歌曲です。
「屋慶名こはでさ節」はうるま市与那城屋慶名が発祥の地で、与那城町地域福祉センターの一角には本曲の歌碑が建てられています。
敷地内の案内板によると現在のクワディサーは三代目となり、村の木として指定されているそうです。また、初代は歌の意味する通り、とてもしなやかで美しい大木であったと云われています。
補足
逸話
「屋慶名こはでさ節」のモデルとなった初代のクワディサーは、暴風のため根元から折れて消失したそうです。
初代クワディサーは幹が太く三人で抱きかかえほどの大木であり、枝葉は水平に広がりをみせ、辺り一面を覆うほどの大きさであったようです。
また、幹の根元には大きな穴があり、人が中に入れるほどの空洞になっていたそうです。
参考:『ふるさとの歌/与那覇政牛』
参考文献一覧
書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において参考にさせて頂いた全ての文献をご紹介します。 尚、引用した文章、一部特有の歴史的見解に関しては各解説ページの文末に該 ...
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