工工四
歌詞
獅子やまりつれて 踊り跳ね遊ぶ
我身やどしつれて 遊ぶうれしや
訳
獅子は毬と共に踊り跳ねて遊び、
私は友と一緒に遊んで快いものだ。
どし
- 同士
- 友
うれしや
- 嬉しい
- 楽しい
- 快い
解説
「松本節」は五穀豊穣、無病息災を祈願する獅子舞の演舞に、泰平の世を寿いで詠まれた歌曲です。
獅子舞の演舞が始まると、本曲の節回しに合わせて勇猛な獅子を”まり遊び”であやしながら舞台中央に登場させます。
歌詞の通り、「松本節」は別名「獅子舞節」と呼ばれていますが、どのような由来で現在の節名に変わったのかは定かでありません。
最古の三線楽譜である『屋嘉比工工四』(※1)には「獅子也舞節」の節名が収められており、上句が同じ内容で詠われています。
屋嘉比工工四(※1)
琉球音楽家の屋嘉比朝寄(1716-1775)によって編み出された記譜法により創案された現存する最も古い三線楽譜です。(117曲編纂)
補足
獅子舞
獅子舞は古くより沖縄本島をはじめ八重山の各島の豊年祭や厄払いの時に演じられてきました。
沖縄本島では一頭の獅子、八重山では雌雄の二頭で演舞する習わしがあります。
勇猛な獅子の力であらゆる災厄を払い、子孫繁栄、五穀豊穣を祈願しました。
参考文献一覧
書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において参考にさせて頂いた全ての文献をご紹介します。 尚、引用した文章、一部特有の歴史的見解に関しては各解説ページの文末に該 ...
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