工工四
歌詞
ながめてもあかぬ 白菊の花の
露の色そひて 咲きやるきよらさ
訳
眺めても飽きぬ白菊の花、
露の(輝く)色を添えて咲いているのは清らかで美しい。
あかぬ
- 飽きない
きよら
- 清らかで美しい
解説
「シホラア節」は露をうけて花開く清らかで美しい白菊の姿を愛でて詠まれた歌曲です。
節名は”奥ゆかしい”、”愛らしい”という意味を持つ囃子詞”シュラヨゥ”から命名されています。
三千首の琉歌を集録した『標音評釈・琉歌全集/武蔵野書院版』には本曲と同じ琉歌で詠まれた「シホライ節」が収められており、節名や曲想、演奏法も似ていることから本曲は「シホライ節」から派生した作品であると云われています。
また一説によると、これらの歌曲は八重山に伝わる「古見の橋節」が原歌であるとされ、歌詞には同じく”シュラヨゥ”の囃子詞が詠われています。参考:『歌三線の世界/勝連繁雄』
補足
参考文献一覧
書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において参考にさせて頂いた全ての文献をご紹介します。 尚、引用した文章、一部特有の歴史的見解に関しては各解説ページの文末に該 ...
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