工工四
歌詞
できややうおしつれて 眺めやり遊ば
けふや名に立ちゆる 十五夜だいもの
訳
さあ、一緒に眺めにいきましょう。
今日は名に立つ(評判の)十五夜です。
できややう
- さあ
- いざ、人を誘うときに発する語句
十五夜
一年で最も美しい月が見える旧暦八月十五日の夜
だいもの
- ~である
解説
「遊諸鈍節」は旧暦八月十五日に照り輝く中秋の名月の美しさを愛でて詠まれた歌曲です。
古くより月や太陽、風土や気候に対する自然への畏敬の念を重んじてきた人々の慎み深い心を表現しています。
沖縄各地では十五夜になると一年の豊作を感謝し、大綱引きや臼太鼓など様々な行事がおこなわれ、首里城では琉球王朝時代より続く「中秋の宴」が盛大に催されます。
また、一般家庭では塩をふって茹でた小豆を白い餅にまぶした「吹上餅」をつくり、お仏壇や床の間、火の神(家を守るかまどの神様)にお供えする習わしがあります。
補足
楽曲の変遷
「遊諸鈍節」の節名より「しよどん節」との関連性があると考えられますが、史料が乏しいためどのような系譜を辿ってきたかは定かでありません。
「しよどん節」- 古典音楽
工工四 印刷・保存 【工工四について】 歌詞 枕ならべたるまくらならびたる 夢のつれなさよゆみぬつぃりなさゆ 月やいりさがてつぃちやいりさがてぃ 冬の夜半ふゆのやふぁん & ...
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参考文献一覧
書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において参考にさせて頂いた全ての文献をご紹介します。 尚、引用した文章、一部特有の歴史的見解に関しては各解説ページの文末に該 ...
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