工工四
歌詞
阿嘉のひげ水や 上んかいど吹きゆる
かまど小が肝や のぼりくだり
訳
阿嘉のひげ水は上に吹き上げている
かまど小の心は上がったり下がったりしている
阿嘉のひげ水
- 久米島の阿嘉集落にある断崖に掛かる小さな滝。滝が北風によってあおられると、白いひげのように吹き上がることからその名が付く。
かまど小
- 娘の名前
肝
- 心情
- 心
- 気持ち
- ハート
- 肝臓
解説
久米島は阿嘉集落の名所「阿嘉のひげ水」の光景に、村で暮らす娘の恋情を映し重ねて詠まれた歌曲です。
「久米阿嘉節」は島尻郡久米島町阿嘉(久米島)が発祥の地で、島の北東部に位置する下阿嘉バス停車場より徒歩圏に本曲の歌碑が建てられています。
島では「阿嘉から節」と呼ばれており、阿嘉集落の娘と首里から来た若い村役人が繰り広げる恋物語を中心にいくつかの琉歌が詠まれています。
補足
阿嘉のひげ水
「阿嘉のひげ水」の一帯は砂粒子が積み重なって出来た断層地帯で、堆積物の亀裂から湧き出る水が小さな滝を形成しています。
断崖から落ちる滝が北風にあおられると水飛沫が舞い、上下に吹き上がる様子は印象的な光景です。
参考文献一覧
書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において参考にさせて頂いた全ての文献をご紹介します。 尚、引用した文章、一部特有の歴史的見解に関しては各解説ページの文末に該 ...
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