「小浜節」- 古典音楽

工工四

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歌詞

 

小浜てる島やくばまてぃるしまや　果報の島やればかふぬしまやりば

大岳はこしやてうふだきわくしゃてぃ　白浜前なちしるはままいなち

 

 

解説

「小浜節くばまぶし」は島を囲むように連なる白い砂浜と島の象徴として名高い大岳うふだきの景観を賛美して詠よまれた歌曲です。

小浜島こはまじまでは毎年旧暦八月になると五穀豊穣ごこくほうじょう、無病息災むびょうそくさいを祈願する結願祭きつがんさいがおこなわれ、奉納芸能の舞台では「小浜節くばまぶし」の原歌となる古謡が代々歌い継つがれてきました。

現地の言葉では「小浜節くもーまぶし」と呼び、かつて小浜島を管轄かんかつしていた琉球王府の役人が琉歌調に改編して作られたものと云いわれています。参考：『八重山民謡誌／喜舎場永珣』

 

 

補足

 

歌碑

小浜島で一番高い大岳うふだきの頂上には本曲の原歌となる「小浜節くもーまぶし」の歌碑が建てられており、展望台から見晴らす小浜島こはまじまの豊かな自然を賛美し、豊穣・豊作の祈りを込めて詠うたわれています。

また、最古の琉歌集である『琉歌百控りゅうかひゃっこう』（※1）には「小浜節くばまぶし」が収められており、八重山小浜嶋（現・小浜島こはまじま）の出自が記されています。

尚、三線楽譜によっては本曲（ニ揚調にあぎちょう）の節回しを本調子ほんしょうし（基本の調子）に調弦ちんだみして演奏する場合があります。

 

 

 

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参考文献一覧

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