音楽

「伊豆味節」- 古典音楽

工工四

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歌詞

 

菊見しちもどるちくみしちむどぅる わが宿のつとにわがやどぅぬつぃとぅに

あたら花やてもあたらはなやてぃん 一枝折りたるちゅゐだをぅたる

 

菊見して帰るわが家の土産に、

惜しい花ではあるが一枝折ったのである。

つとつぃとぅ

  • つぃとぅ = 包む
  • 贈り物にする土産

あたらあたら

  • 惜しい
  • もったいない

 

解説

旧暦の九月九日くんぐゎちくにち(10月中旬頃)におこなわれる”菊の節句”では、お酒を入れた盃に菊の葉を三枚浮かべた「菊酒ちくざき」をおそなえして家族の健康と長寿を祈願するならわしがあります。

伊豆味節いづみぶし」はこの時期に催される菊見の光景をんだもので、わが家に持ち帰るには惜しいほど、あまりにも美しく咲く菊の姿をでてまれた歌曲です。

伊豆味節いづみぶし」は最古の文献である『琉歌百控りゅうかひゃっこう』(※1)や『屋嘉比工工四やかびくんくんしー』(※2)に収録されておらず、節名の由来も定かでありません。

通常、節名は原歌でまれている地名から命名されることが多いため、一つの候補として、現在の国頭郡本部町伊豆味くにがみぐんもとぶちょういづみが発祥の地であると考えられます。

 

琉歌百控りゅうかひゃっこう』(※1)

上編「乾柔節流けんじゅうせつりゅう」、中編「独節流どくせつりゅう」、下編「覧節流らんせつりゅう」の三部(全601首)からなり、1795年~1802年にかけて編纂へんさんされた最も古い琉歌集です。

 

屋嘉比工工四やかびくんくんしー(※2)

琉球音楽家の屋嘉比朝寄やかびちょうき(1716-1775)によって編み出された記譜法きふほうにより創案された現存する最も古い三線楽譜です。(117曲編纂へんさん

 

菊

 

補足

 

年中行事

旧暦の九月九日くんぐゎちくにち(10月中旬頃)におこなわれる”菊の節句”は、月と日が奇数(陽)の数字で重なることから「重陽ちょうようの節句」とも呼ばれています。

 


 

参考文献(沖縄の本)のイメージ画像
参考文献一覧

書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において参考にさせて頂いた全ての文献をご紹介します。     1.『定本 琉球国由来記』 著者:外間 守 ...

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