工工四
歌詞
菊見しちもどる わが宿のつとに
あたら花やても 一枝折りたる
訳
菊見して帰るわが家の土産に、
惜しい花ではあるが一枝折ったのである。
つと
- 苞 = 包む
- 贈り物にする土産
あたら
- 惜しい
- もったいない
解説
「伊豆味節」は菊見の光景を詠んだもので、わが家に持ち帰るには惜しいほど、あまりにも美しく咲く菊の姿を愛でて詠まれた歌曲です。
旧暦の九月九日(10月中旬頃)におこなわれる”菊の節句”では、お酒を入れた盃に菊の葉を三枚浮かべた「菊酒」をお供えして家族の健康と長寿を祈願する習わしがあります。
月と日が奇数(陽)の数字で重なることから「重陽の節句」とも呼ばれています。
補足
参考文献一覧
書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において参考にさせて頂いた全ての文献をご紹介します。 尚、引用した文章、一部特有の歴史的見解に関しては各解説ページの文末に該 ...
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