工工四
歌詞
今日や御行逢拝で 色々の遊び
明日や面影の 立つよと思めば
訳
今日はお会いしてたくさん遊ぶことができ(楽しかったが)、
明日、面影が立つと思うと(心が切なくなります)。
御行
- お会いする
逢拝で
- 拝顔する
- お目にかかる
面影
- 心に思い浮かべる姿
解説
「サイヤウ節」は愛する人と過ごす束の間の時間を名残惜しんで詠まれた歌曲です。
惹かれ合う男女が忍び逢い、互いに契りを交わしたひと時はさぞかし一入であったことでしょう。そして一日が楽しければ楽しいほど、別れた後の寂しさは一層募っていくものです。
「サイヤウ節」の節名の由来については歌詞の”サイヨウ”から命名されていますが、この囃子詞がどのような語源を持つものなのか定かではありません。
補足
節名の由来
「サイヤウ節」は女流歌人である吉屋チルーが詠んだ作品とされており、識名園(王家の別邸)にて編纂された歌集『南苑八景』には本歌となる下記の歌詞が収められています。
サイヤウ節(吉屋チルー)
いきのかいぎにかいぎ よでど遊ゆたる
いつの間に里や おとななたが
参考文献一覧
書籍/写真/記録資料/データベース 当サイト「沖縄伝統芸能の魂 - マブイ」において参考にさせて頂いた全ての文献をご紹介します。 尚、引用した文章、一部特有の歴史的見解に関しては各解説ページの文末に該 ...
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